とれいん工房の鉄道省私文書館

鉄道関係の情報を中心としたブログ。主に未成線や廃線、鉄道史、宮脇俊三、関西の鉄道、ローカル線など鉄道趣味の外縁部を紹介します。

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トロッコに乗って茂住坑へと入る

 「あんた、一番前がいいんだろう」と満場一致で薦められて、先頭車にお邪魔する。もちろん本来の役目である荷物持ちという大切な仕事もある。私の隣に実験道具の入った大きなカバン。そしてH先生、大御所K先生も同じ車両だ。4人も乗ればいっぱいになるサイズだ。
 私を含む研究者9名、そして事務所のスタッフ2名を乗せると、特に合図もなく、機関車は動き出す。ゴトゴトゴトと渡り線に向かい、右へ曲がるとトンネルのポータルが見える。それを潜ればあとはひたすら暗闇の世界に支配される。

20070208140130.jpg

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  1. 2007/02/08(木) 14:02:54|
  2. 未成線・廃線の話

紀伊半島の貨物索道の話 その4

4回シリーズのラスト。昭和になって貨物索道が消えていく状況を示しています。

■トラック輸送の拡充と索道の撤去
このように紀伊半島関係の索道は昭和初期で三〇路線を越える路線があったと思われる。大和索道社長の石田美善蔵が、一九一五年に安全索道商会を結成し、紀伊山中部で索道システムの売り込みに奔走した影響もあったのであろう。他地域にも索道のシステムは移築されるが、観光用の索道がそのほとんどで、貨物索道は紀伊半島のものがほとんどであった。
基本的には山上部から木材関係(丸太・木炭など)、あるいは凍豆腐や鉱石などの特産品を積み卸し、米や大豆、雑貨などを山中に運んでいた。禁じられてはいたが、たまには人を運ぶこともあったという。運転速度は自転車より少し速い程度だから、さほど事故はなかったようだ。
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  1. 2006/09/08(金) 06:03:00|
  2. 未成線・廃線の話

紀伊半島の貨物索道の話 その3

■吉野林業における木材の搬出

 そもそも奈良県の林業の中心となっていたのは、吉野林業といわれる奈良県吉野郡域で、県内森林の七一%を占め、吉野川(下流部の和歌山県では紀ノ川)流域を中心に展開されるスギ、ヒノキを主とする人工林が山間一面に広がっていた。
 吉野林業を流域別に区分すると、
Ⅰ 吉野川流域 川上・東吉野・黒滝村など
Ⅱ 北山川流域  上北山・下北山・和歌山県北山村など
Ⅲ 十津川上流域 天川・大塔・野迫川村
Ⅳ 十津川下流域 十津川村
の四区域に分かれる。そして、吉野川・上十津川流域の木材は奈良県五条・吉野の集積場へ、下十津川・北山川流域からは和歌山県新宮の集積場へ運ばれた。

下の橋梁は、建設だけ進められながら実現はなかった国鉄の未成線である阪本線(五新線)であるが、明治ころから企画はされるものの、実際に工事に着手されたのは昭和になってから。写真の橋梁が完成するのは1970年代に入ってからである。
 それまでは河川での筏下りがその主要な運搬手段であったが、一部では人力で陸送されることもあった。各貯木場から大阪や東京などの市場へは鉄道で輸送されることもあった。

20060908055239.jpg

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  1. 2006/09/08(金) 05:56:16|
  2. 未成線・廃線の話

紀伊半島の貨物索道の話 その2

前回の<1>尾鷲・北山界隈、<2>高野山界隈に続く、紀伊半島の索道リストです。末尾に参考文献も付けています。



今回は、
<3>上十津川(天川)界隈
<4>有田・日高川界隈
<5>紀ノ川下流地区
<6>大和高原地区です。

近鉄吉野線と連絡する索道、そして安全索道なんかも登場してきます。

ちなみに、下の写真は和歌山線大和二見から川端への貨物線跡。前回登場した大和索道(五条市川端貨物駅-和歌山県高野町富貴間8km)と川端駅で連絡していたんですね。


20060907232644.jpg

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  1. 2006/09/07(木) 22:56:30|
  2. 未成線・廃線の話

紀伊半島の貨物索道の話 その1

 奈良県吉野地区の森林開発の歴史、そして鉄道計画の足跡を辿ってみると、その設立と挫折の過程で架空索道、つまりロープウェイが重要な役割を果たしてきたことが分かります。添付写真は国鉄の未成線となった阪本線(五新線)ですが、この沿線にもまた貨物索道線が張り巡らされていました。

20060906003600.jpg


大正期から昭和初期にかけての一時期、吉野木材の搬出のためにあちこちで貨物索道が敷設されます。木材はもちろん、米や雑貨などを山上に運ぶ役割を果たし、違法ではあるがたまには地元の人々も便乗していたようです。ただ、昭和初期に十津川街道や北山街道、高野街道が順次舗装化されトラックが乗り入れてくると、森林鉄道計画は次々と中止されます。貨物索道もそのほとんどが撤去されていきます。戦後まで残った路線はごくわずかです。
ここから数回にわたって、紀伊半島林業地帯に張り巡らされた貨物索道について紹介してみましょう。

まずは、貨物索道のリストから。
[紀伊半島の貨物索道の話 その1]の続きを読む
  1. 2006/09/06(水) 00:42:48|
  2. 未成線・廃線の話

新刊「鉄道未成線を歩く 関東泡沫編」の目次

とりあえず、今年の夏のコミックマーケット限定で出した同人誌、「鉄道未成線を歩く 関東泡沫編」(とれいん工房)の目次を記載しています。まあ、こんな鉄道史では忘れ去られている、逆に歴史的にはどーでもいいよなことをネチネチこだわっているサークルです。今回だけで200部ほど売れましたが、まだ20冊ほど残っているので、気になる方はお問い合わせください<(_ _)>

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第一章 大手私鉄系泡沫路線
東武鉄道越中島線【亀戸~越中島】   16
②東上鉄道渋川延長線【寄居~高崎~渋川】  18
③武蔵電気鉄道【有楽町~横浜高島町】   19
池上電気鉄道短絡線【荏原中延~池上徳持】  22
⑤目黒玉川電気鉄道【目黒~玉川・駒沢】 24
京浜電気鉄道青山線【品川~千駄ヶ谷】    26
京浜電気鉄道五反田線【蒲田~五反田】   28
⑧海岸電気軌道【潮田町~八丁畷】      29
鶴見臨港鉄道【鶴見~矢向】【浜川崎~大森】 30
湘南電気鉄道【日ノ出町~桜木町】 32
西武鉄道早稲田延長線【高田馬場~早稲田】  34
西武鉄道立川線【新宿~立川】   37
⑬西武新宿線と池袋線との連絡線構想 38
東急泉岳寺延長線【泉岳寺~五反田~桐ヶ谷】 40
都市交通審議会未成線 43
 
第二章 独立系泡沫路線
①大東京鉄道【鶴見~荻窪~金町・大宮】 50
②東京大宮電気鉄道【巣鴨~与野~大宮】  53
③北武電気鉄道【日暮里~越谷~野田】   55
④成田急行電鉄【東平井~成田・安食】   57
⑤東京日光電気鉄道【巣鴨~岩槻~日光】  60
⑥鎌倉急行電気鉄道【渋谷~藤沢~鎌倉】  62
⑦東京西北電気鉄道赤穂線【池袋~越生】 64
⑧武蔵中央電気鉄道【八王子~所沢~大宮】 66
南津電気鉄道【間嶋~関戸~川尻】    68
⑩多摩・府中地区の未成線         70
⑪武州鉄道【大門~鳩ヶ谷~蕨・赤羽】   74
⑫相武電気鉄道【溝ノ口~淵野辺~愛川】  77
未成線本5 幻の表紙。


2006.1.20追記
申し訳ございませんが、旧年中に売り切れてしまいました。また、なにか別の形で再販したいと思っています。その際には、ここか「とれいん工房汽車旅12ヶ月」で告知したいと思います。機会があればまたよろしくお願いします。
  1. 2006/08/27(日) 02:30:29|
  2. 未成線・廃線の話

プロフィール

もりくち

Author:もりくち
関西在住の鉄道マニア兼バックパッカー。「とれいん工房」として同人誌を多数発行。2001年に「鉄道未成線を歩く 私鉄編」、2002年に「鉄道未成線を歩く 国鉄編」をJTB出版事業局(現、JTBパブリッシング)から刊行しています。日々の話は、下のリンク先にある「とれいん工房の汽車旅12ヵ月」へ。連絡先はmalmori●nifty.com。

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