とれいん工房の鉄道省私文書館

鉄道関係の情報を中心としたブログ。主に未成線や廃線、鉄道史、宮脇俊三、関西の鉄道、ローカル線など鉄道趣味の外縁部を紹介します。

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紀伊半島の貨物索道の話 その4

4回シリーズのラスト。昭和になって貨物索道が消えていく状況を示しています。

■トラック輸送の拡充と索道の撤去
このように紀伊半島関係の索道は昭和初期で三〇路線を越える路線があったと思われる。大和索道社長の石田美善蔵が、一九一五年に安全索道商会を結成し、紀伊山中部で索道システムの売り込みに奔走した影響もあったのであろう。他地域にも索道のシステムは移築されるが、観光用の索道がそのほとんどで、貨物索道は紀伊半島のものがほとんどであった。
基本的には山上部から木材関係(丸太・木炭など)、あるいは凍豆腐や鉱石などの特産品を積み卸し、米や大豆、雑貨などを山中に運んでいた。禁じられてはいたが、たまには人を運ぶこともあったという。運転速度は自転車より少し速い程度だから、さほど事故はなかったようだ。
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  1. 2006/09/08(金) 06:03:00|
  2. 未成線・廃線の話

紀伊半島の貨物索道の話 その3

■吉野林業における木材の搬出

 そもそも奈良県の林業の中心となっていたのは、吉野林業といわれる奈良県吉野郡域で、県内森林の七一%を占め、吉野川(下流部の和歌山県では紀ノ川)流域を中心に展開されるスギ、ヒノキを主とする人工林が山間一面に広がっていた。
 吉野林業を流域別に区分すると、
Ⅰ 吉野川流域 川上・東吉野・黒滝村など
Ⅱ 北山川流域  上北山・下北山・和歌山県北山村など
Ⅲ 十津川上流域 天川・大塔・野迫川村
Ⅳ 十津川下流域 十津川村
の四区域に分かれる。そして、吉野川・上十津川流域の木材は奈良県五条・吉野の集積場へ、下十津川・北山川流域からは和歌山県新宮の集積場へ運ばれた。

下の橋梁は、建設だけ進められながら実現はなかった国鉄の未成線である阪本線(五新線)であるが、明治ころから企画はされるものの、実際に工事に着手されたのは昭和になってから。写真の橋梁が完成するのは1970年代に入ってからである。
 それまでは河川での筏下りがその主要な運搬手段であったが、一部では人力で陸送されることもあった。各貯木場から大阪や東京などの市場へは鉄道で輸送されることもあった。

20060908055239.jpg

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  1. 2006/09/08(金) 05:56:16|
  2. 未成線・廃線の話

プロフィール

もりくち

Author:もりくち
関西在住の鉄道マニア兼バックパッカー。「とれいん工房」として同人誌を多数発行。2001年に「鉄道未成線を歩く 私鉄編」、2002年に「鉄道未成線を歩く 国鉄編」をJTB出版事業局(現、JTBパブリッシング)から刊行しています。日々の話は、下のリンク先にある「とれいん工房の汽車旅12ヵ月」へ。連絡先はmalmori●nifty.com。

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