とれいん工房の鉄道省私文書館

鉄道関係の情報を中心としたブログ。主に未成線や廃線、鉄道史、宮脇俊三、関西の鉄道、ローカル線など鉄道趣味の外縁部を紹介します。

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ついに神岡鉱山茂住坑でトロッコと遭遇

茂住の坑口前に広がるトロッコ線のヤード


 1997年7月13日早朝、映画をオールナイトで見た後、大阪駅から快速に乗り込む。普通を乗り継いで敦賀へ行き、そこで特急「雷鳥11号」を捕まえて金沢へ。さらに「はくたか」に乗り換えて富山へ行く。
 集合時間は12時。駅前でブラブラしていると、H助教授、そして同じ研究グループの大先生たちもやってくる。
 まずは富山地鉄バスに乗って、婦中町(現、富山市)荻島地区へ移動する。付近の土壌は神通川を通して運ばれたカドミウムで汚染されてしまい、ここで収穫した米を媒介として病気が広まってしまった。死者が100人を超えてしまう状況のなか、地元の開業医である荻野昇や多くの研究者、弁護士たちが手弁当で問題解決に取り組んだ。そんな公害反対運動の拠点となってきた清流会館がここにある。
 研究会の議題となったのは、組織の運営方針とか水質汚濁調査の方法論とかなんとか。門外漢の私は荷物持ち兼用の大学院生と紹介してもらったが、ここにいてもいいんだろうかという気持ちにさせられる。この日はそのまま清流会館で宿泊する。
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  1. 2007/01/24(水) 19:01:21|
  2. 【同人】遊覧鉄道に乗ってみたい!

神岡鉱山茂住坑と神岡鉱山鉄道

 年末に出した「遊覧鉄道に乗ってみたい!」の中から、鉄道マニアでもほとんど乗車する機会がなかったと思われる鉄道について紹介してみましょう。
 まずは、旧三井金属鉱山神岡鉱山茂住坑のトロッコ列車の話です。
 茂住坑は、2001年に閉山となった神岡鉱山で最後まで採掘された鉱脈のことで、その入口は12月で廃止された神岡鉄道茂住駅跡から徒歩15分ほど歩いたところにありました。80年代からは、別に設けられた跡津川坑口からトラックで直接乗り入れることが出来るようになり、トロッコ線の使命は消え失せたのですが、後述するカオミカンデや廃水処理施設の管理のため、引き続きその機能は残されていました。1997年にイタイイタイ病の調査団に加わったときに乗車する機会がありまして、10年後の今、改めて報告することにしたのです。

20070124040900.jpg


神岡鉱山鉄道】
場所  岐阜県飛騨市神岡町東茂住(旧神岡町)
タイプ 蓄電池機関車(1979年開業)
概要  延長3㎞ 軌間610㎜ 所要15分
車両  機関車1両+トロッコ2両
運賃   無賃
営業 現在は非公開(1998年頃から?)
アクセス 猪谷駅から富山地鉄バスで8分 4往復 茂住下車
     他にスクールバスや巡回バスが7往復
     富山から国道41号を南下

 「イタイイタイ病の調査に行かないか」と大学のH助教授が声をかけてきたのは10年前に大学院へ通っていたときのこと。
 先生は、病気の原因となったカドミウムの汚染状況を調査する専門家グループの一員だった。ここ三十年間、神岡鉱山で水質調査を定期的に続けており、この夏も他の仲間たちや現地の被害者グループと立入調査を行う手はずになっていた。私は地方財政学を専攻していて環境問題については門外漢なのだが、日頃から可愛がってもらっており、ついでに調査旅行へ誘われたのだ。
 日曜日に現地へ入り、富山県で研究会。月・火と神岡鉱山での調査を行うという。
 三日間の休みは取りにくい。同じ院生仲間のYさんはパス。僕も塾講師の仕事があるし、最初は断ろうとした。
 ところが、スケジュール表を見て気が変わった。火曜日には茂住坑から坑道の奥まで入って水質調査をするというのである。茂住にはまだ鉱山鉄道が残っている。
 「へえ、坑内に入ってまで調査をするんですか。で、どうやって入坑するんですか」と私。大学院生としての領分を忘れ、マニアの性を出てしまう。予想通り、トロッコは現存しており、坑内の移動に使うことになるらしい。それを確認した後、参加を申し込むことにした。内心忸怩たるものはあったが、興味の方向がトロッコにあることは黙っておいていた。それは礼儀だろう。
 関係者以外が鉱山鉄道に乗ることは極めて難しい。神岡の場合、後述するカミオカンデの見学ツアー「ジオスペースアドベンチャー」が東大と神岡町の手で年に2~3回催され、その際、700mほどトロッコに乗車することになる。でも、今回の調査では最深部まで4㎞ほどの道のりだ。マニア的には願ってもないチャンスである。

 さて、ここからは長くなるが、神岡鉱山と鉱山鉄道の概要を見ていきたい。
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  1. 2007/01/23(火) 19:32:58|
  2. 【同人】遊覧鉄道に乗ってみたい!

単軌条運搬器具、モノライダーの40年史

 90年代から現在にかけて、「鉄道でない鉄道」の中心となっているのは、モノレール・ケーブルカータイプの運搬器具である。農林産業関係者の間で「単軌条運搬機」と呼ばれる機械がその原型である。
 始まりは愛媛県の農機メーカー米山工業が1966年に発表したレール式荷物運搬機「モノラック」。マニアの間で「ミカンモノレール」と呼ばれる農業用モノレールで、エンジンを搭載した運搬具をH型鋼材のレール上に乗せて走行させる。運搬具には駆動輪のピニオンピン(歯車)を付け、レールの側面や下側にはラック(波状の板)を貼り付け、この2つを噛み合わせることで急斜面の登坂を可能にした。自動車輸送が難しい山間地でのミカンなど果実輸送、そして農家の重労働の緩和に大きな威力を発揮する。
 この後、他社の参入も相次ぎ、「単軌条運搬機」のマーケットは広がる。


20070124040731.jpg

<高知県四万十川沿いで見かけたチグサ製「ちぐさ索道」の単軌条運搬機。対岸にある田畑や家屋への資材運搬用のものと推測される> [単軌条運搬器具、モノライダーの40年史]の続きを読む
  1. 2007/01/10(水) 06:28:16|
  2. 【同人】遊覧鉄道に乗ってみたい!

プロフィール

もりくち

Author:もりくち
関西在住の鉄道マニア兼バックパッカー。「とれいん工房」として同人誌を多数発行。2001年に「鉄道未成線を歩く 私鉄編」、2002年に「鉄道未成線を歩く 国鉄編」をJTB出版事業局(現、JTBパブリッシング)から刊行しています。日々の話は、下のリンク先にある「とれいん工房の汽車旅12ヵ月」へ。連絡先はmalmori●nifty.com。

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