とれいん工房の鉄道省私文書館

鉄道関係の情報を中心としたブログ。主に未成線や廃線、鉄道史、宮脇俊三、関西の鉄道、ローカル線など鉄道趣味の外縁部を紹介します。

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【宮脇】時刻表2万キロの足跡を辿る旅「神岡鉄道線・富山港線」 その2

 宮脇のルートを追うなら、この後、神岡鉄道で終点まで往復しなければいけないのだが、それだと富山着は二時間遅れの9時45分着になる。昨年末に訪れてもいるし、とりあえず今回は割愛しようと思う。第三セクター会社でJRとは別になっている。宮脇も許してくれるだろう。

 一ヶ月ぶりの猪谷駅だが、やはりよい駅である。日曜日ということもあり、朝にもかかわらず駅にいる客はほとんどいない。冬晴れということもあって朝霧が覆う幽遼な空間というには程遠かったが、雪と山々と青空のコントラストはまた格別の印象を旅行者に与えてくれる。
 昨年の水害で不通となっている高山方面へは、駅前に停車している代行バスに乗り継ぐことになっている。次は8時33分までないし、乗換客は誰もいない。また、神岡鉄道の気動車にも一人だけ。宮脇が訪れた三一年前は祝日にもかかわらず乗客で満杯だったと言うのだから、鉄道というものがこの地域で果たす役割がいかに小さくなっているのか。いやというほど思い知らされる。

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 さて、富山に戻ろう。次は7時9分発。これまたキハ120だ。驚いたのは、それが四両編成だと言うこと。21世紀の日本の鉄道において、そんな「長大編成」の気動車はなかなかお目にかかれない。

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 猪谷発車時の乗客は全部足しても二十人ぐらいだったが、笹津、八尾と大量に高校生が乗ってきて、車内のボックスシートは大分埋まってきた。今日は日曜日だし、クラブ活動でもあるのだろうか。学生鞄を持っている学生はほとんどいなかった。
 富山には7時59分着。

 さて、次の富山港線の列車は8時1分発である。二分乗換であるが、まあなんとか高山線ホームから走れば不可能ではない。停車しているのは475系三両。富山港線の営業休止にあわせて国鉄色に戻したタイプである。最終日まであと一ヶ月しかないこともあって、車内にはマニアの方たちがたくさんいらっしゃる。金沢支社の心遣いがなんとなく嬉しい。
 と言いつつも、富山港線というと、やはり絵的には旧型国電がふさわしい。宮脇が乗った一九七五年の段階では「使い古した国電」が走っていたという。たぶんクモハ41かクモハ60が残っていたのだろう。その後は、「新車」(『時刻表2万キロ』p.254)の72・73形が主力になったが、一九八五年には交直流電車に切り替えられ、今では昼間には気動車も運用に入っている。

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 写真を撮っていると、ベルが鳴った。出発の時間だ。車掌が私の方を見ている。この列車に乗るかどうかの確認だ。左右に手を振ると、おもむろにドアを閉める。定刻に発車していく。

 さて、富山港線ホームのすぐ側には、富山駅の北口がある。ただいま8時6分。
 タクシー乗り場に客の行列はなく、空車が待っていた。

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  1. 2006/09/29(金) 22:04:43|
  2. 宮脇作品の痕跡を辿る旅

プロフィール

もりくち

Author:もりくち
関西在住の鉄道マニア兼バックパッカー。「とれいん工房」として同人誌を多数発行。2001年に「鉄道未成線を歩く 私鉄編」、2002年に「鉄道未成線を歩く 国鉄編」をJTB出版事業局(現、JTBパブリッシング)から刊行しています。日々の話は、下のリンク先にある「とれいん工房の汽車旅12ヵ月」へ。連絡先はmalmori●nifty.com。

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